HONDA CRF250L MD47所感1
「待ちわびた春」

2020年11月2日に、HONDA CRF250LのMD47型が11月14日発表とのアナウンスがネットに流れた。その時私は、前モデルの初期形であるMD38型に乗っていた。 　MD38型は2012年5月に登場し、私は6年乗ったKawasaki SUPER SHERPAから2013年2月に乗り換えた。SUPER SHERPAのセルモーターが壊れ、他にも経年劣化による部品交換が必要な箇所があり、修理金額が大きくなり乗換を決意した。 　2012年当時で既に、オフロード車は4車種しか現存しておらず、Kawasaki KLX250、YAMAHA SEROW、YAMAHA WR250R、HONDA CRF250L(MD38)の中から、設計が新しく価格も手ごろなCRFを選択した。 　MD38は納車初期に、小さなトラブルはあったものの、日常使いとしては問題はなかったが、オフロード車としては重く、また、短足の私にとって、シートのアンコ抜きはしたものの、足つき性に少し不安を持っていた。スタイルは横から見た姿は流麗であるが、ヘッドライトがもう少し小振りにしたいし、タコメーターも欲しいなと思っていた。 　発表胃されたMD47は私の要望を満たしていた。MD38ではサスペンションを替えないとローダウンできなかったが、車高830mmとローダウンのCRF250L無印が用意され、ヘッドライトが小振りでタコメータもある。MD38は7年で3万kmを越えており、大きなオーバーホール費用を考えると、買い替え時だと思い、2020年11月18日に地元のホンダウィング店に発注した。車両価格は値引きなしで登録費用込み、消費税込みの613,850円。MD38の下取価格が151,350円なので、追い金は462,500円であった。車両価格とは別にオプションのナックルガードとスキッドプレート（エンジン下のガード）も値引きなしで注文した。 　12月4日にコロナ禍により、世界的な船便とコンテナ不足のため、生産拠点のタイ二輪車工場からの輸送遅延のアナウンスがあり、発売日の2020年12月17日時点では、ホンダからの納期回答は無し。ウィング店の説明では、注文しているReble250やCT125が半年近く納期回答がないとのことで、長期戦を覚悟し、2月までに納車になればと待ち続けた。 　2021年1月中旬に報道向けの試乗会があり、その記事で妄想が膨らむ中、2月2日と2月20日に、タイ工場生産全車種の生産遅延のアナウンスがあり、全国で納車が始まったのは3月初めであった。 　11月14日発表の4日後に注文を入れて、3月中旬でも納期回答はないのはおかしいと調べると、どうも発表前に先行予約分というものがあったらしく、商機を見た店舗は注文を入れていたのだろう。私が注文したウィング店では、新型が欲しいと話をしたら、そんなの出たの？　と知らなかった。1990年から付き合いのあるウィング店なので、そこで買いたかったので、気長に待っていたが、3月納車は厳しい状況となると、私は毎年4月に冬季バス通勤から単車通勤に切り替えていたので、会社への手続きがちょっと面倒になる。 　ウィング店に納車されない一方で、ホンダドリーム店では在庫表示が出ており、他県のドリーム店のネット動画では、即納できるものがあると言う。これにより、ネット上では、ドリーム店優先納車の噂の書き込みが散見され、そして、ホンダ二輪お客様センダーに噂の確認をすると、納期がぐんと早まったとの書き込みも出てきた。 　そこで、4月12日にホンダに電話して尋ねると、ドリーム店優先納車はしておらず、注文者氏名で受け付けた順に納車しているとのこと。ただし、各店が従業員の名前を使って注文をして、納車枠を確保しているかどうかは各店の判断なので関知していないとのこと。私への納車日は調べて回答すると言われ翌日に、5月20日との回答が出てきた。 　しかし、私と3日違いの11月15日注文で4月18日納車と回答とネットの書き込みがあったことから、注文3日違いで1か月も納期が変わるというのは、おかしいと再度ホンダに問い合わせたら、翌日に4月29日（祝日）にウィング店に納車できると突然20日間も繰り上がり、発売予定の12月から4か月遅れで4月30日の納車となった。

納車時撮影

納車日に40kmほど走ると、MD38とはまったくの別製品。 　納車から5ヶ月3000kmを走行して感じたことを、MD38と比較をしながらレポートを進めていきたい。