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「ねえ、このお菓子すごいよ 香料、着色料、保存料不使用だって やればできるんだ」 「そう、いいわね どうせアタシは香料使ってるし 化粧で着色料使用だし サプリメントで保存料も使用中よ」 「そんな意地悪な意味で言ってないよ」 「ワカッてるわよ、何もしないで 商品として成り立つのって ウラヤマシイなってシットしたの」 「そうか、そうだね でも、今のままでいいよ ボクは地味だから一緒に居たら キミが引き立つだろうし」 「そういうコトじゃなくて そのお菓子はモトが良いからできたのよ アタシはモトが悪いから ウラヤマシイなって思ったの」 「そうか、ゴメン」 「ううん、こんなふうに性格も悪いの アタシの中は腐りかけてるよね」 「それは、キミの心が 香料、着色料、保存料不使用だからだよ」 「えっ、ウレシイ でも、きっと、賞味期限短いよ」 |
オリジナリティで 勝負してきたつもりだが 勝った気も負けた気もしない オレはいったい 何と勝負してきたのだ 悪くないとオセジナリティ センスいいけどオナジナリティ ナリたいものにナレていない もう勝負しない オヤジナリティで突き通す それがオレジナリティだ |
「アタシ長生きしたいな ねぇ、長く生きたい人ほど 早く死ぬって本当かな？」 「オレに聞かれてもなぁ まぁ、死を怖れて生きる訳だからね まぁ、ストレス溜まるんじゃないの？」 「それじゃぁ、早く死にたい人は ストレス溜まらないから 結果的に長生きするってことかな？」 「そうかな、死にたいのに、生きるってのは もっと、ストレス溜まるんじゃないの？」 「そうだよね」 「オレはさぁ 今までしてきた事を考えたら 既に死んでいるはずだだろ？ だから、既に長寿だぜ」 「なんか、格好いいこと言ってるぅ まともに生きていないんだから まだ、この世に生まれていないのと同じよ」 「えっ、ひどいなぁ」 「いいじゃない 生まれていないんだから 死ぬ訳ないってことよ」 |
「そんなの ウィンカーを出さずに曲がるのと 同じじゃないっすか」 「いいか、クルマが１台だけなら ウィンカーもストップランプも クラクションもいらない 道があればいいんだ」 「納得いきません」 「納得なんかしなくていい いいか、ウィンカーを 出すことが大事なんじゃない 道を曲がれるかどうかだ」 「世の中ってそういうもんですかね」 「そういうもんだ クルマにはウィンカーが装備されているが 人間にはついていないんだ スジなんて通すな、こだわわるなよ」 「わかりました左折します」 |
可聴範囲以外が大事だというが 画面に入り切らないくらい 大勢で歌うアイドルと同じではないのか |
今のニセ物は ニセ物と解らないようにできている 昔のニセ物は ニセ物と解るようにできていた 子どもの頃防寒用として adidasのウィンドブレーカーが 流行り出した 三本線のadidasは 地方都市に出向いて 買わなければならなかった しかし、町内の洋服店に 二本線のadiosという ウィンドブレーカーが格安で現れた 僕はニセ物は嫌だと 無理を言ってadidasを手に入れて 優越感に浸っていた しかし、日に日に 二本線のadiosが増えて ホン物は見栄っ張りと言われだし 肩身が狭く感じだした頃 僕の好きな女の子が 二本線のadiosを着て登校してきた 知的な笑顔で彼女は僕に言った 「adiosってね スペイン語でサヨナラなんだって」 |
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