 |
|
うわぁ、ここまで来ると 星がいっぱいだね ねぇ、星を結んでいくと 音符になるのよ 五線譜は 自分の好きなように引いていいの アナタだけのソナタができるのよ 自分だけのかぁ ねえ、タクトを振ってみて よし、宇宙のカナタへ聴かせるか |
「総理、至急、田園警備隊の設置が必要です」 「大臣、この宇宙人ウォッチャーとかいう奴の 電子メールを君は、信じるのか？」 「はい、この収穫直前の田んぼを、宇宙人によって 空から焼かれたら、我々は飢え果ててしまいます」 「君は信じているんだね？」 「はい、米を狙われるとは、うかつでした」 「もういい、もう戻りなさい」 「総理、種籾までも失うことになったら もう稲作が、できなくなるかもしれないのですよ」 「大臣、君らしくないな、宇宙人を信じるなんて」 「総理、あなたには 地球の食料が丸裸だという認識がないのですか？」 「見えない敵に使う予算はない」 「そうですか、解りました 総理は、ごはんが喉を通らなくなる毎日を 選択されるのですね」 |
虫にも 太った奴とか やせた奴がいるのかなぁ 虫のお腹にも 腹の虫はいるのかなぁ 虫でも 嫌な奴を 無視したりするのかなぁ |
「今日はお昼まで寝ていたのに なんか、もう眠い」 「あのね、寝貯めはできないんだよ」 「お昼にものすごく食べたのに もうお腹が空いてきた」 「だから、食い貯めもできないんだよ」 「たくさん恋をして泣いてきたのに また恋をしちゃた」 「そう、恋だって貯められないんだ 貯まらないものは タマラナイものなんだよ」 |
お耳もお目めも手も足も 脳ミソだってふたつある 左右を使い分けている だから、あたしは考える お口も左右にふたつ欲しい お尻の穴もふたつ欲しい エッチなあそこもふたつ欲しい 心も左右にふたつ欲しい ふたつあったら縛られない 裏だ表だ関係ない 人類平和の近道よ あたしが産む子は絶対に ふたつ付けてあげたいの 怪獣だなんて言わないで ちょっと先行く人類よ |
「教授、今までに知られていない 臓器を発見しました、これです 心臓の後ろにある筋肉体が 実は、心臓から独立していたんですよ」 「山本君、それはみんな知っているよ」 「えっ？ しかし、医学書には載っていませんが…」 「そう、そうなんだ、これは名前の無い臓器なんだ」 「え？ そんな事があるんですか？」 「あるんだよ、そんな事が 今だに、人間の全てが解っている訳ではないし 解らないものは、学会で発表もされない その存在自体を、無視する場合もあるんだ」 「教授、それならなおさら 私は、これが、どんな臓器か解明したんですよ」 「魂だろ？」 「あっ、はい、魂の臓器、こんぞうって読んでます」 「これを発表すると、どうなる？ 魂の移植、提供、人工魂も開発されるだろうな 魂が売買され、改造できる世の中かぁ、ん…」 「でもね、聞いてください、教授 魂を渡さなくては、生きていけない人や 魂が抜けてしまった人を 救えるかもしれないんですよ」 「山本君、心に本物のメスを入れないで治す それが医者の魂なんだよ なんなら、付け替えてあげようか？」 |
